インダストリアルインテリアとは？魅力と実践方法

インダストリアルインテリアは、工業的な要素を取り入れたデザインです。
ダークトーンの落ち着いた色合いで、カフェやレストラン、美容室などでよく取り入れられているデザインです。

この記事では最近人気を集めているインダストリアルインテリアについて、特徴やポイントを解説していきます。

インダストリアルインテリアとは？

インダストリアルインテリアとは、工業的なスタイルを取り入れた室内デザインのことを指します。
このスタイルは、金属やコンクリートなどの無機質な素材やレンガや古材などを取り入れ、室内に取り込むことで特徴づけられます。

無骨でシンプルなデザインが多く、ヴィンテージ感のあるアイテムや機能性を重視した家具が用いられることも特徴的です。
配色はホワイト・ライトグレー・ダークブラウンがメインで、モノトーンよりも少し明るい配色です。
家具に錆色をつけたり、実際に錆びのある家具が使われることもあります。

多くのカフェやレストラン、ショップなどでも採用されており、男女問わず人気のスタイルです。

インダストリアルインテリアの魅力

インダストリアルインテリアの魅力は、その無骨でシンプルなデザインにあります。
産業的な空間をモチーフにしたインテリアは、レトロとは違う独特な雰囲気を演出します。
特に、鉄や鋼製の家具や、パイプや配管を露出させたデザインなどは、そのシンプルさと機能性から、多くの人々に愛されています。

インダストリアルインテリアは、そのデザインのシンプルさや無骨な印象から、男性的な雰囲気を持っているとされていました。
しかし、照明や壁紙、絨毯などを用いてアクセントを加えることで、温かみや居心地の良さを演出することもできるため、女性でもチャレンジしやすいインテリアになっています。

また、工業製品や建材をそのまま使用することで、他のインテリアスタイルではあまり見られない、独特な雰囲気を作り出すことができます。

インダストリアルインテリアの実践方法

インダストリアルインテリアを部屋に取り入れる際のコツを以下にまとめました。

配色は「ホワイト・ライトグレー・ダークブラウン」

壁と床、家具の色は同系色で揃えて統一感を出していきます。
コンクリート調の壁やレンガ調の床を敷くことで雰囲気が出てきます。
すべての壁面や床が難しい場合は、壁の一面だけ取り入れるなどするだけでも普通の部屋とは違った印象が演出できます。

金属やコンクリートなどの無機質な素材を使う

インダストリアルインテリアに欠かせないのは、無骨な素材です。
鉄や鋼製の家具、コンクリート壁や天井、パイプや配管のようなデザインなどを使用することで、工業的な雰囲気を出すことができます。

実際の配管をむき出しのままにするのもいいでしょう!

ユーズド感のある家具を選ぶ

無骨な素材を使うだけではなく、使い古されたようなデザインの家具を選ぶことも重要です。
木製のテーブルやチェアは表面のワックスが剥げたイメージ、金属部分は錆び色のあるものを取り入れていきます。
リサイクルショップなどで実際に古い家具を取り入れるのも良いですが、安全性や使い勝手に不安があるものも多いため、ユーズド加工されたアイテムを選ぶと安心です。

使い古されたカメラや洋書、錆びたキャンドルスタンド等、棚に並べれば完璧です。

ヴィンテージ感のあるアイテムを取り入れる

ヴィンテージ感のあるアイテムを取り入れることで、よりインダストリアルな雰囲気を出すことができます。
例えば、古い置き時計や車輪、古いデザインのアートなどがあります。

照明を工業的なものにする

インダストリアルインテリアではスチール製のランプシェードや裸電球のペンダントライトがおすすめです。
照明も白色ではなく電球色のものを使用するようにしましょう。

アクセントカラーを取り入れる

無骨なデザインが多いインダストリアルインテリアですが、アクセントカラーを取り入れることで、印象的な空間を作ることができます。
例えば、レンガや金属の赤茶色やドライフラワーのくすんだ色、植物のグリーンなどをアクセントに取り入れると良いでしょう。

広々とした空間

インダストリアルの起源は、倉庫、ガレージ、工場など大きくて広々とした建物です。
リビング、ダイニング、キッチンが一体的で天井が高い吹き抜け空間にする。
リビングアクセス階段の手すりは鉄やスチール、アルミニウム等クールな艶消しのメタルをセレクト。

無垢の木材で造られたキャットウォークを設けぐるりと囲めば、鉄と木と石。
インダストリアルの雰囲気を造るために欠かせない素材が揃い、いい意味で無骨さが売りのスタイルが完成します。

植物を配置する

インダストリアルインテリアに植物を取り入れることで、空間に温かみや柔らかさを与えることができます。
フラワーベース（花瓶）にもスチール製のものやライトグレーの陶器、錆付いた昔の小道具もおすすめです。
生花が難しい場合はフェイクグリーンやドライフラワーであれば管理の手間も少なくインテリアの雰囲気とも合わせやすいです。

これらのコツを参考に、自分なりのインダストリアルインテリアを作り上げてみてください。

インダストリアルインテリアにおける注意点

インダストリアルインテリアを自宅に取り入れる際には、以下の注意点を押さえておくことが大切です。

実用性や安全性を考える

無骨な素材の家具やデザインは、見た目がインパクトがありますが、突き詰め過ぎると実用性が下がってしまう場合があります。
例えば、鉄製の椅子やテーブルは重くて移動が困難なため、模様替えや引っ越しの際に苦労します。

また、古い家具を使用する場合や耐久性にも注意が必要です。
インダストリアルインテリアを取り入れる際には、実用性を重視しながら取り入れるようにしましょう。

意図的なデザインであることを忘れない

インダストリアルインテリアは、意図的に無骨な素材やデザインを取り入れたデザインスタイルです。
しかし、過剰な無骨さや古さ、汚れを放置してしまうと、ただの手抜きに見えてしまいます。

意図的に汚れを作ったり、無骨な素材には定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
これらの注意点を押さえながら、自分なりのインダストリアルインテリアを作り上げてみてください。

野ざらしにされたパイプやカウンターの天板など工場で使われている物はたいていこのスタイルに使えます。
建築現場の足場板やパイプも上手に使用して棚を作ってもいいかもしれません。
木箱をテーブルに、古いハシゴをタオル掛けに…。街の粗大ごみ置き場にあるものを覗いてみてください。
本来の目的とは違う使い方をする事こそこのスタイルのでの成功の鍵です。

まとめ

インダストリアルインテリアはコンクリートやレンガなどがむき出しになった無骨でクールなインテリアです。
現在はインダストリアル風のフロアタイルやクロスも売られているので手軽に模様替えできます。

「ホワイト・ライトグレー・ダークブラウン」を意識して、理想のイメージや現在持っている家具とのバランスを考えてチャレンジしていきましょう。もしインダストリアルインテリアを実現できるか不安な場合は、インテリアコーディネーターなどの専門家に尋ねてみてください。

ぜひ部屋に取り入れて、自慢できる空間を作っていきましょう。