「一軒家のインテリアコーディネートをプロが伝授!: 心地良い一戸建て住居を作り出すためのアイデアとコツ」
【目次】
1.一戸建てのインテリアコーディネートはテーマ選びから
2.一戸建て住宅をおしゃれな空間に仕上げるコツ
3.ライフスタイルにあったテーマで
4.一戸建てのインテリアにおける収納の工夫
5.うまく決められないならインテリアコーディネーターにご相談を
自由なインテリアコーディネートができるのは、一戸建ての家ならではの醍醐味です。しかし、自由にできる分、テーマを決めて上手に作っていかないとチグハグなお部屋ができあがってしまいます。
友達や親戚を呼びたくなるような素敵な空間に仕上げるためにも、この記事で紹介するポイントを参考にしてみてください。インテリアコーディネートならではの視点で、理想のお部屋のイメージを固めるコツをご紹介していきます。
1.一戸建てのインテリアコーディネートはテーマ選びから
まずはじめに、理想のテーマ・スタイルを考えることから始めましょう。
理想のイメージを固めるポイントは、「0から作らず、理想に近い写真や動画をひたすら集めること」です。
自分の頭の中で「これ!」という理想が鮮明にあれば良いのですが、何もない状態から素敵な部屋のイメージをつくるのは非常に困難です。
例えば「カフェのようなリビングにしたい」という場合、画像検索や動画検索、本や雑誌を調べて、理想に近いカフェやカフェ風リビングの写真や動画をたくさん集めていきましょう。そこから、たくさんの理想から特に良い部分を「良いとこ取り」をしていくと失敗が少なくなります。「カウンターはこの写真の雰囲気で」「カーテンの色はこの写真」「レイアウトはこの動画を参考にする」と細かくチェックしていくことで、理想が具体的になります。
また、この方法は家族で相談するときや、プロのインテリアコーディネーターに依頼するときにも重宝します。言葉だけで理想のビジュアルを伝えるのは難しいので、写真や動画を見せることで共通のイメージを持ちやすくなります。
2.一戸建て住宅をおしゃれな空間に仕上げるコツ
ベースのテイストを決める
理想のインテリアイメージが固まってきたら、少しずつベースとなるテイストを絞っていきましょう。モダン・モノトーン・北欧スタイル・アメリカンビンテージ・和モダンなど、お好みのテイストを見つけて、そのテイストをベースに作り上げていくと違和感なく仕上がりやすくなります。
カラーは3色以内でまとめる
部屋全体の配色は3色以内にまとめると統一感が出やすくなります。そしてこの3色もどれも良いわけではなく、ベースカラーと合わせる色(配合色)をメインに、1色をアクセントカラーとして加える考え方が基本になります。
例えばモノトーンは白と黒の色使いで年齢問わず人気のスタイルです。白と黒のバランスの違いで落ち着いた雰囲気にも、清潔感のある爽やかな空間にも仕上がります。ここに観葉植物のグリーンや、グレーやブラウンのグラデーションが加わるとまとまりが良くなります。
素材選びも重要
カラーリングと合わせて重要なのは素材です。同じ黒でも木製と金属の質感は違います。ナチュラルテイストでまとめるなら木製やファブリック(布製)の家具、モダンな空間にするなら木製にレザーを合わせるとよく馴染みます。大理石などのタイルには金属やプラスチック製、ガラス製の家具が似合います。
昨今は壁紙も塗り壁調やタイル調のもの、フローリングも木目調シート貼りの素材など高精度の樹脂製品が多様化していますが、やはり本物の木(無垢:むく)、磁器タイル、鉄、塗り壁(珪藻土など)には本物の良さがあります。オシャレな空間作りのために素材にこだわってみるのもいいですね。
家具の造形(フォルム)にも着目
空間に統一感を出すには家具の形状にも注意する必要があります。モダンスタイルにするのであれば、ソファやテーブルの脚は直線的なものを選び、落ち着いたナチュラルな空間にするなら丸みのある形状を選びましょう。テーブルの天板が四角ならラグも四角のもの、丸みのあるソファには丸テーブルで揃えていきます。
また、照明器具、特にペンダントライトは部屋のアクセントになりますのでデザイン性のあるものを選んでみてください。
3.ライフスタイルにあったテーマで
ここまではインテリア全体のデザイン面を中心にお話してきましたが、理想の空間に仕上げるためには、自分や家族の好きなこと・関心ごとにも目を向けることが重要です。
例えば、自然が好きで料理やガーデニングが趣味の方には、自然な雰囲気が出せるナチュラルテイストが似合います。スポーツやキャンプなどアウトドア派の方なら収納スペースや道具のメンテナンススペースがあると快適です。家で映画やドラマ、スポーツ中継をよく観るなら大画面のテレビやオーディオ機器を主役にしたディスプレイがピッタリです。
また、テレワーク・在宅勤務などで自宅で仕事することが多い場合は、仕事スペースと暮らしのスペースを分けると過ごしやすくなります。仕事スペースの周りには気が散るような趣味のものなどは置かず、視界に入るものを減らすことで集中しやすくなります。
仕事や趣味、家族構成などのライフスタイルにあったインテリアを意識することで、インテリアが使いやすく充実したものになります。
4.一戸建てのインテリアにおける収納の工夫
インテリアコーディネートをする上で重要なのは、普段の暮らしやすさです。物が多くなれば生活動線がなくなり、空間にも統一感がなくなっていきます。綺麗でスッキリした空間を長く維持するためには、片付けが簡単で散らかりにくい収納が求められます。
収納のコツとしては、「1.使う場所・片付ける場所は近くに」「2.どこに、何をしまうかを明確にする」「3.生活動線を考える」の3つです。使ったらすぐにしまえる位置関係を意識して、「本は本棚、服はクローゼット」のように片付ける場所と片付ける物を決めておくこと、行き止まりをなくし回遊動線にすることで片付けやすくなり、また必要なときに使いやすくなります。また、本や小物などは、オープンシェルフなどであえて見せる収納にするのも良いアイデアです。趣味のものを綺麗に飾りたい方にも見せる収納はおすすめです。
5.まとめ:うまく決められないならインテリアコーディネーターにご相談を
心地よい空間に仕上げるインテリアコーディネートをポイントをまとめると、
・理想となる写真や動画をたくさん集める
・好きなテイストを決める
・カラーや素材、形状も意識する
・ライフスタイルに合わせて決める
・収納を工夫する
以上の5つです。ぜひこの5つを参考に理想のインテリアを探してみてください。
また、もしインテリアコーディネートにお悩みでしたら、プロのインテリアコーディネーターに相談することも検討してみてください。インテリアコーディネーターは皆さんの理想に合ったインテリアを探したり、予算に合わせたインテリア選びのお手伝いなどができます。費用についてはお部屋の広さや家族構成、依頼内容に応じて異なります。理想の自動車を選ぶならカーディーラー、理想の身体に仕上げるならパーソナルトレーナーがいるように、理想のインテリアを実現するにはプロの意見は大きな手助けになるはずです。
自分や家族のライフスタイルに合わせたインテリアコーディネートを実現して、楽しく暮らせる空間づくりを進めていきましょう。
今回ご紹介した写真も、モダンなものからナチュラルな雰囲気と様々です。SNSなどで沢山の事例をみることが出来る今、沢山の実例を見すぎて自分の好みがどんなものなのか分からなくなってしまう事も多いのではないでしょうか。
心地良い空間とはトータルコーディネートされた統一感のある雰囲気作りが重要です。そして何より自分の「好き」を知ることです。どうすればその「好き」をカタチに出来るのか?
その答えを導き出せるのがコーディネーターです。ぜひ相談してみてください。
この記事を書いた人
手塚 陽子
株式会社Y's Style. in宇都宮
【事業内容】不動産業/設計業務/賃貸管理/インテリアコーディネート/インテリアデザイン/リノベーション/移住支援
【保有資格】一級建築士/宅地建物取引士/インテリアコーディネーター/既存住宅状況調査技術者/適合証明技術者/住宅省エネルギー技術者
子供は3人。前向き素直に一生懸命とにかくやってみる!そしてそんな人が大好きです!