「ベランダの楽しい活用方法:マンション・アパートの活用術」
【目次】
1.マンション・アパートのベランダを活用する前に
2.ベランダ収納でスペースを有効活用
3.定期的なメンテナンスを忘れずに
4.マンションやアパートのベランダ選びのポイント
5.ベランダを上手に活用してライフスタイルをもっと豊かに
6.簡単に出来るベランダカフェ時間
おしゃれで快適なベランダは多くの人が憧れる空間です。しかし、一般的なマンションやアパートのベランダは手狭で、空間づくりには工夫が必要です。
洗濯物を干すだけのスペースになっているベランダでも、ポイントをおさえれば自分だけの特別な空間に仕上げることができます。
マンション・アパートならではの注意点もありますので、ルールをしっかり守りながらベランダを上手に活用していきましょう。
マンション・アパートのベランダを活用する前に
マンション・アパートのベランダを活用する前に、注意事項を確認しておきましょう。
マンション・アパートのベランダは共用部分
マンション・アパートには「専有部分」と「共用部分」があります。エントランスホールや廊下や階段は住民みんなが使うので共用、各部屋の壁や床などは専有になります。一見するとベランダも専有部分に思えるのですが、実際には共用部分です。
マンション・アパートのベランダは避難経路としての役割があり、地震や火災などの緊急時に隣の部屋や下の階に避難できるようになっています。避難用のハッチ(はしご)や壁(隔て板)に物をおいて塞いでしまうと緊急時に使用できなくなり大変危険です。そのため左右の壁やハッチへの動線は確保した上で活用することが前提になります。
周囲への配慮をしっかりと
ベランダが共用部分として指定されているもう1つの理由は、建物全体の美観を保つためです。ベランダが一部屋だけ別の色で塗られていたり、下の階まで届くようなものが垂れ下がっていると建物全体の美観を損ねます。
また、音やにおいにも配慮が必要です。例えばある程度広いベランダであっても花火やバーベキューはNGというマンション・アパートが多いです。ガーデニング自体は認められていることが多いですが、肥料や防腐剤、殺虫剤のにおいが強いと周囲の迷惑になる恐れがあります。
小さな子どもがいるときは注意
ベランダにイスやテーブルを放置しておくと、子どもが遊んだり、上に乗って手すりに手をかけてしまう恐れがあります。ベランダに物を出す時は子どもから目を離さず、手すりの近くには物を置かないようにしましょう。
また、子どもが勝手にベランダに出ないように補助錠をつけるなどの対策も重要です。
こうしたトラブルや災難が起きないように、周りへの配慮をしっかり行いながら上手にベランダを活用していきましょう。
2.ベランダ収納でスペースを有効活用
室内を広く使いたい方、収納不足を感じている方は、ベランダを収納スペースにするのもおすすめです。
おすすめはベランダに設置できるボックスや収納ベンチです。防水性の高い頑丈な素材のものを選ぶことで、荷物を雨風から守りながら保管することができます。収納ボックスには、趣味のアイテムやスポーツ用具やポリタンクなどを収納し、必要な時に簡単に取り出せるようにしておくと便利です。
ベランダ収納を行う際には、以下の注意すべきポイントを確認しましょう。
雨風にさらされないようにする
ベランダは風雨にさらされるため、貴重品や濡れると困る物、湿気や温度変化に弱いものは置かないようにしましょう。濡らしたくない物を置く場合は、防水性のある収納ボックスやビニール袋に入れて保管することが重要です。
防犯対策をする
ベランダは外から見えやすい場所ですので、物を置く際には防犯対策が必要です。個人情報が含まれるものは置かず、外部から手の届かない場所に収納するなどの工夫をしましょう。
隔て板や避難はしご付近に物を置かない
先述のように、ベランダは集合住宅の共有スペースです。隣の部屋との境にある隔て板や避難はしごのハッチの近くには物を置かないようにしましょう。
子どもがいるご家庭は要注意
先述のように、ベランダで子どもが遊んだり手すりをよじ登ったりしないよう気をつけましょう。ベランダへの窓や網戸を開けた状態で子どもから目を離さない・そもそも開けない・子どもを一人にしないなどの配慮が必要です。
3.定期的なメンテナンスを忘れずに
ベランダを活用する際に欠かせないのは、定期的な掃除とメンテナンスです。特に家庭菜園やガーデニングを行う場合は、枯れ葉の処理や虫の発生で排水口が塞がってしまうと漏水する危険があります。それらを防ぐために、定期的な掃除が重要です。また、屋根のないベランダの場合は、雨や湿気による汚れやカビの発生にも注意が必要です。
そのため、少なくとも月に一度の定期的な掃除を行うことが大切です。ベランダの掃除には、ほうきやブラシ、重曹などを利用して簡単に行うことができます。特に排水溝は汚れがたまりやすいので、念入りに清掃しましょう。
定期的なメンテナンスを続けることは、美しくおしゃれなベランダを維持するためにも重要です。ベランダを快適に活用するだけでなく、その後も掃除やメンテナンスを忘れずに行いましょう。
4.マンションやアパートのベランダ選びのポイント
これからマンションやアパートでの暮らしを検討されている方に向けて、ベランダ選びのポイントをご紹介します。
面積と形状
ベランダの広さや形状は重要な要素です。自分の使用目的に合わせて必要なスペースが確保できるかどうかを検討しましょう。洗濯物を干すだけであれば小さなベランダでも十分ですが、ガーデニングやリラックススペースとして利用する予定であれば、ある程度の広さが必要です。イスやテーブルを置くのであれば130cm以上の幅があると理想的です。
日当たりと風通し
ベランダの位置や方角によって、日当たりと風通しの状況が異なります。明るく気持ちの良い空間を作りたい場合は、南向きのベランダが好ましいです。また、風通しの良いベランダは快適さを向上させます。風通しは建物の配置や部屋の間取りなどが関係しますので、実際に内見するなどして確認しましょう。
プライバシー
隣の住居や通行人からの視線に配慮することも重要です。周りの目線が気になるようであれば、周囲の建物や樹木との配置をよく確認し、プライバシーを確保しやすい環境であるかチェックしていきましょう。
騒音と振動
ベランダが道路や鉄道などの騒音源に近い場合、騒音や振動の影響を受ける可能性があります。また、道路沿いの場合は排気ガスなどのリスクもあります。ベランダでのんびり過ごしたい方は、騒音源から離れた場所を選ぶことが重要です。
安全性
ベランダの安全性も考慮しましょう。幼児やペットがいる場合は、手すりの高さやフェンスの形状、室外機などとの位置関係を確認し、手すりに登りにくい配置を意識しましょう。また、高層階に位置する場合は風の影響が強くなり、家庭菜園やガーデニングに不向きになる可能性もあるので注意しましょう。
ベランダに関するルールの確認
マンションやアパートでは、ベランダの利用に関する規則が存在する場合があります。どのようなルールがあるかを事前に確認しましょう。
ベランダからの景観
最後に、ベランダからの景観も重要な要素です。美しい景色や開放感のある環境が望ましい場合は、周囲の景観や眺望をチェックしましょう。公園や自然が近くにある、花火大会の様子が見えるなど、自分の好みに合った景観を見つけていきましょう。
これらのポイントを考慮しながら、自分にとって理想的なマンションやアパートのベランダを選ぶことが大切です。また、物件のベランダを実際に訪れて見ることで、より具体的なイメージが湧いてくるはずです。
5.ベランダを上手に活用してライフスタイルをもっと豊かに
外の景色や夜風にあたりながら読書や晩酌を楽しんだり、ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、ベランダは様々な使い方ができます。注意点をよく確認して、安全で快適な活用方法を実践してみてください。
なお、栃木県宇都宮市で広いベランダのある物件をお探しの方、ベランダの活用方法をもっとよく知りたい方は、Y’s Styleにご相談ください。あなたのライフスタイルに合わせた暮らしをご提案します。
ぜひ今回のポイントや注意事項を踏まえて、理想のベランダ暮らしの実現にチャレンジしてみてください。
ベランダは屋外なのでウッドデッキタイルや木製家具を置いておくと雨風や紫外線であっという間に劣化してしまいます。メンテナンスをこまめに行うか、季節の良い時の限定利用と割り切って全てを作り込まず、屋内にある家具やキャンプ用品を上手に利用するのもいいですね。
6. 簡単に出来るベランダカフェ時間
ベランダは自宅でありながら外の空気を感じられる特別な場所です。活用方法を工夫することで特別な時間を過ごせる空間に変わります。ここからは具体的にどのような使い方ができるか確認していきましょう。
ウッドデッキタイルを敷く。
ベランダの床部分にウッドデッキタイルを敷きます。
その上に木製のテーブルとチェアを配置するだけでカフェ空間の出来上がりです。
ただし、デッキタイルは長期間雨風にさらされると劣化してしまいます。またデッキの隙間にゴミが溜まって掃除が面倒なことも…。床一面が木製になるだけで印象はがらりと変わるので是非取り入れたいところですが、全体的に敷き詰めたときの費用やメンテナンス、退去時の処分を考えるとハードルが高いかもしれません。
ガーデンラグを敷く
そんな方におススメなのがガーデンラグです。既存の床にラグを敷くだけで印象が変わります。
それでは具体的に配置をしていきましょう。
ここでも重宝するのはアウトドア用のおりたたみチェアやおりたたみテーブル、そしてちょっとした収納棚です。
おりたたみであれば不要なときに小さく片付けられますし、バーベキューやキャンプでそのまま使うこともできます。
ラグも畳んでしまえばこの通りスッキリ納まります。
テーブルや椅子、棚を並べてみました。
合わせてランチマット、緑の植物、籐のかごが加わることで雰囲気が良くなります。
キャンドルホルダーなどもあるとリゾート感が増しますね。配置する小物選びがベランダカフェ時間を充実させる鍵です!
テーブルに載せきれないものを棚に置くことで、限られたスペースでも上手に利用できます。普段は室内に飾ってある観葉植物を置き、ウォーターボトルやワイン、ドライフルーツやクラッカーをガラス容器に入れ配置するとだんだん気分が上がってきます。
たかがトマト、されどトマト。グリーンのお皿に載せ、ドレッシングは別添え。それだけで何だか美味しそうです。
クラッカーとチーズは木製カッティングボードに。切って並べただけなのに殺風景だったベランダが彩られていきます。
最近はプラスチック製のグラスでもデザインや色が豊富にあります。本当は昼間からワインやビールをいただきたいところですが、晴れた日のベランダでは氷水でも美味しそうです。
仕上げにハンギンググリーンで雰囲気と緑を
仕上げに。ベランダに出ても物干し竿があって台無し。そんなことはありません。
普段は物干し竿に下がっているのは洗濯物ですが、こんな時はハンギンググリーンを下げてみてはいかがでしょう。写真は玉シダ(ネフロレピス)葉が大きく広がりボリュームがあるので、ひとつ下げるだけでも雰囲気が良くなります。
セッティングに要した時間は10分。
今回使った家具(小物は除く)は全てニトリの商品です。
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高さ調整木製ラック(H&L S01NS)通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア通販 (nitori-net.jp)
軽量で折り畳みが楽である事。短時間で出し入れできる物。コンパクトに室内に仕舞えること。屋内でも違和感なく利用出来る物を上手に選んで、ぜひベランダ時間を楽しんで下さい。
この記事を書いた人
手塚 陽子
株式会社Y's Style. in宇都宮
【事業内容】不動産業/設計業務/賃貸管理/インテリアコーディネート/インテリアデザイン/リノベーション/移住支援
【保有資格】一級建築士/宅地建物取引士/インテリアコーディネーター/既存住宅状況調査技術者/適合証明技術者/住宅省エネルギー技術者
子供は3人。前向き素直に一生懸命とにかくやってみる!そしてそんな人が大好きです!