リビングの壁紙(クロス)を選ぶコツ・注意点をわかりやすく解説
リビングは家族の憩いの場として、来客の応接の場として、様々な役割を持った空間です。様々な人が訪れる空間になるため、壁紙選びも他の部屋以上に慎重に進める必要があります。
そこで、この記事ではリビングの壁紙選びのポイントについてご紹介します。また、リビングの雰囲気を変えたいならアクセントクロスもおすすめです。アクセントクロスのポイントについても取り上げていきます。
【目次】
1.リビングの壁紙選びのコツ
2.リビングの壁紙を張り替える際の費用相場
3.リビング壁紙の選び方についての注意点
4.リビングにアクセントクロスを取り入れる際のポイント
5.理想のイメージをしっかり固めて素敵なリビングに仕上げましょう
リビングの壁紙選びのコツ
1.汚れや臭いがつきにくいものを選ぶ
リビングは様々な人が往来し、長時間留まることが多い場所です。またLDKのようなキッチンやダイニングが1部屋でまとまっていることも多いので、様々な汚れや臭いがつきやすくなっています。美観を保ち、健康面でも配慮するためにも、汚れや臭いがつきにくい素材を選ぶことが重要です。耐久性のある素材や汚れが拭き取りやすいタイプの壁紙を選ぶと、美しい状態を長く保つことができます。
2.ペットやお子様にやさしい壁紙を選ぶ
壁紙がペットやお子様の体の負担にならないかチェックしましょう。壁紙選びとなるとデザインや色だけに目が向きがちですが、有害物質によるアレルギー対策も検討する必要があります。壁紙の品質規格には「SV規格」などの安全基準が設けられています。2003年以降は「シックハウス法」が施行されたためリスクが軽減されていますが、今でも多くの壁紙には多少の化学物質が含まれています。プロに貼り替えをお願いする場合でも、DIYでアレンジする場合でも、壁紙の品質は必ずチェックするようにしましょう。
3.インテリアのスタイルに合わせる
つくりたい空間のイメージに合わせて壁紙を選びましょう。家具をモノトーンでまとめているのであれば壁紙も白かグレー色、コンクリート調の壁紙が似合います。その他には北欧風を目指すのであればブルーグレーやターコイズブルーも馴染みやすいです。黒やネイビーなどのダークトーンを選ぶと部屋全体が落ち着いた雰囲気になりますが、一方で暗い印象を与えやすいので注意です。
4.日当たりの悪い壁は明るい色で
リビング内の北側などの日当たりの悪い壁は、白などの明るい色の壁紙を選ぶようにしましょう。日当たりの悪い場所を暗い色にしてしまうと想像以上に暗くなります。逆に、日当たりが良い面は白だと眩しくなるケースが有るため、淡いイエローやベージュ、クリーム色などがおすすめです。
5.テレビの壁面はアクセントクロスがおすすめ
テレビやソファの背面など視界に入りやすい壁面は、アクセントクロスを取り入れると一味違った雰囲気を演出できます。部屋全体を張り替えるよりも安く済み、部屋全体にもメリハリができるようになります。周りが白であればグレーやアイボリー、ベージュなどの淡色の壁紙を選ぶことで、テレビを中心とした特別な空間を作り出すことができます。
テレビ周りのインテリアについては別の記事でご紹介していますので、こちらも合わせてご覧ください。
テレビ周りのインテリアコーディネート事例集!リビング・寝室での配置の仕方
リビングの壁紙を張り替える際の費用相場
壁紙の張り替えは壁紙のグレードや依頼する会社、時期などによって変わります。以下に大まかな目安を挙げましたが、あくまで目安ですので、業者に依頼する際は見積りを出してもらうようにしましょう。
広さ | スタンダードクロス | ハイグレードクロス |
---|---|---|
6畳(壁面積:約30㎡) | 4万円~ | 5万4000円~ |
8畳(壁面積:約40㎡) | 5万円~ | 7万円~ |
10畳(壁面積:約45㎡) | 5万5000円~ | 7万7500円~ |
15畳(壁面積:約70㎡) | 7万4000円~ | 9万9000円~ |
リビング壁紙の選び方についての注意点
リビングの壁紙を選ぶ際には、以下のポイントに留意しましょう。
1.大きめのサンプルを取り寄せる
壁紙は日光や照明の影響で色味が大きく変わります。色を確認する際にはできるだけ大きなサンプルを取り寄せることをおすすめします。カタログの小さいサンプルだけでなく、A4サイズの大きめのサンプルも取り寄せるようにしましょう。
2.全体的なイメージを考える
リビングの壁紙を選ぶ際には、最終的な内装をイメージすることが重要です。インテリアを含めた完成図を考えることで、目指す雰囲気やイメージが明確になります。明確なゴールを持つことで、失敗するリスクも軽減されます。新築の場合はもちろん、リフォームの際にもしっかりと計画しましょう。
ゼロからイメージを固めるのは難しいので、カタログやネットの事例などから理想に近いインテリアの写真を見つけて、それを自分たちの家に置き換えながら進めると良いでしょう。
3.必要な機能を明確にする
壁紙にはさまざまな機能があります。高度な機能があるほど価格も高くなりますので、あらかじめ予算を決めておくと良いでしょう。使用目的や用途に応じて必要な機能を明確にしましょう。必要な機能を把握することで、多数の商品から選択しやすくなります。
4.業者に依頼する際は相見積もりを取る
リビング壁紙の張り替えは工務店やリフォーム会社などさまざまな業者に依頼できます。適切な業者を選ぶためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。業者によって提供できるサービスや価格が異なるため、要望をしっかり伝えてホームページや問い合わせで確認しましょう。
5.張り替え時期を把握しておく
リビングの壁紙は約10年ごとに貼り替えが必要です。交換時期を把握しておくことで、資金計画を立てやすくなります。もし知識がある場合は、自分で壁紙を張り替えることも可能です。費用や品質を比較し、業者に依頼するかDIYにするかを判断しましょう。
リビングにアクセントクロスを取り入れる際のポイント
リビングの印象を効果的に変える方法として、アクセントクロスを用いる方法があります。リビングは広々としたスペースを持つため、単調な印象を与えがちですが、特定の壁でアクセントクロスを用いることで空間に深みが生まれ、洗練された雰囲気を醸し出すことができます。アクセントクロスの配置や色の選択によっては、空間全体が広がりを持ち、見た目にも利点があります。
以下に、リビングの壁にアクセントクロスを取り入れる際のポイントを紹介します。
・リビングはグレー、ブルー系統が使いやすい
部屋ごとのテーマにそってアクセントクロスを取り入れるようにしましょう。「リビングを落ち着いた空間にしたい」ということであれば、どの家具や小物にも合わせやすいグレーやブルー系統がおすすめです。テレビの背面の場合はもう少し濃い色のグレーやブラック、レンガやタイル調のアクセントクロスも相性が良いです。
アクセントクロスを選ぶ際には、全体の色と系統が異なるものを選ぶようにしましょう。全体が白系統の空間に対して、同系色のベージュを選んでしまうと大きな印象の変化は得られず、メリハリのないぼんやりとした印象になってしまいます。アクセントクロスには多様な色や柄があります。ホワイト系の壁紙なら、黒や紺などのダークカラーや、黄色などの鮮やかなカラーをアクセントに用いることもできます。また、木やレンガ、コンクリートの風合いを持つデザインのアクセントクロスも存在します。全体の壁紙の色調を統一する場合でも、柄を通じてアクセントを付けることで、上品なリビング空間が実現します。
・面積は全体の2~3割がバランスの良い目安
アクセントクロスの面積は、リビング全体の壁面のうち2~3割程度にとどめるのが理想的です。これ以上アクセントクロスを使用すると、部屋が暗く重たい印象を受けたり、過剰な装飾感が生まれてバランスが崩れる可能性があります。最適なバランスは、4面ある壁のうち1面にアクセントクロスを配置するイメージです。天井や棚、ニッチの裏側にも取り入れることで、空間に奥行きを感じさせることができます。アクセントクロスを用いることで、壁やパーテーションを設けることなくゆるやかにスペースを区切ることもできます。
理想のイメージをしっかり固めて素敵なリビングに仕上げましょう
採光や通風の確保が容易であり、家族のプライバシーを守る利点を持つ2階リビングについて触れました。理想のイメージをしっかりと固めて適切な対策を講じることで、満足度の高い住空間を作り上げることができます。
ただし、壁紙の張り替えは手間とコストがかかります。DIYでもできなくはないですが、慣れていない方、綺麗にスムーズに仕上げたい方は業者に依頼することをおすすめします。なお、壁紙を含めたインテリアのご相談はY’s Styleにお任せください。あなたの理想にぴったりの空間をご提案します。誰のマネでもない、自分だけのリビングをつくりたい方はぜひご相談ください。
壁の色合いによっては反射率が変わるので部屋の明るさ(感じ方)も変わります。どんな色の壁紙を選ぶのかによって同じ照明器具でも部屋の照度が変わるんです。
経験しなければ分からないことですよね。実際に貼って後悔なんてしたくないですよね。でも大丈夫!弊社では様々なメーカーの壁紙を使ってイメージパースを作成する事が出来るので、迷った時には比較検討をして決定する事ができます!ぜひお気軽にお声掛けくださいね!
この記事を書いた人
手塚 陽子
株式会社Y's Style. in宇都宮
【事業内容】不動産業/設計業務/賃貸管理/インテリアコーディネート/インテリアデザイン/リノベーション/移住支援
【保有資格】一級建築士/宅地建物取引士/インテリアコーディネーター/既存住宅状況調査技術者/適合証明技術者/住宅省エネルギー技術者
子供は3人。前向き素直に一生懸命とにかくやってみる!そしてそんな人が大好きです!